ズラタン・イブラヒモビッチは、ほかのどのファンと同じようにその試合を見ていたが、彼の内側で何かが揺さぶられた。これまで一度もワールドカップの舞台に立ったことのなかったカーボベルデ代表は、最後の最後までアルゼンチンに立ち向かい、いつ流れが変わってもおかしくない試合で、わずか3-2で敗れた。


元スウェーデン代表ストライカーにとって、ピッチ上で見られたものはレオ・メッシやアルビセレステの強さとは何の関係もなかった。「もう涙が出そうだった。あの瞬間が大好きだったからだ」と彼は打ち明け、アルゼンチンでさえ、ただの勝利を祝うような祝い方はしていなかった、なぜなら誰もが今まさに特別なものを目撃したと分かっていたからだと説明した。


人口わずか50万人ほどの国、カーボベルデは、地球上で最も恐れられている代表チームの1つと真っ向から渡り合った。試合には勝てなかったが、どんな統計でも測れないものを持ち帰った。サッカー界のレジェンドの敬意、そしてズラタンのように、自分たちは結果以上の何かを見ているのだと感じた何千人もの人々の敬意である。


