アライグマはうなり声も威嚇音も発しなかった。雨水排水口の格子に頭を挟まれたまま、身動きせずにいた。その間、町の住民の半数が救出を試みた。
すべては7月7日火曜日、ペンシルベニア州ロストラバー・タウンシップのマティ・ドライブで始まった。最初に発見したのは公共事業の職員と警察官だった。近所の住民の一人が、滑り出やすくするために水と液体せっけんを使うという、誰もが思いつく方法を試した。しかし、うまくいかなかった。その小さな動物は自分で下りてきて、外に出ようとした際に、角度を誤って挟まってしまったのだ。


その後、消防士たちが、事故で大破した車から人を救出する際に使うのと同じ油圧工具「Jaws of Life」を持って到着した。アライグマを中に残したまま格子全体を持ち上げ、格子を切断して、ようやくアライグマを解放した。警察署長のスコット・ソコル氏によると、その動物は一連の作業中、驚くほど落ち着いていた。解放されるとすぐ、振り返ることなくまっすぐ森へ走っていった。

