イッカク――海のユニコーンの謎、その歯は海全体を感知できる

Por Rodrigo Martínez
2 July, 2026

何世紀もの間、中世の商人たちはイッカクの牙を、まるで魔法のユニコーンの角であるかのように売っていた。いま明らかになった現実は、それ以上に奇妙だ。

そのらせん状の牙は、武器でも装飾でもない。何百万もの神経終末に覆われた歯なのだ。進化生物学者スコット・トラヴァースが引用した研究者たちは、その歯髄に活動中の神経細胞マーカーを見いだし、さらに驚くべきことを確認した。イッカクを塩分濃度の異なる水にさらすと、心拍数が変化したのだ。この動物は文字どおり、自分自身の歯を通して海を感知している。

人間の歯を保護するエナメル質とは異なり、イッカクのそれはむき出しの純粋な象牙質でできており、そのため温度や水の化学的性質、さらには衝突する前の北極の氷さえ検知できるほど極めて高い感受性を持つ。さらに、別の研究系統では、この同じ牙がオス同士の性的選択にも役割を果たしている可能性が示唆されている。

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