グリシャ・プレーメルはこの夏、シュトゥットガルトと契約し、クラブが選手たちに車を贈る恒例行事の一環として、真新しいメルセデス・ベンツを手渡された。ほかの誰もが、その日の午後にはさっそく乗り回したことだろう。

しかし、彼は違う。プレーメルは今も20年以上前のフォード・フィエスタに乗り込む。しかも、それを買い替えるつもりはまったくない。その理由は車そのものとは関係がない。祖父母から贈られたものだからだ。

物には、走行距離以上のものが刻まれている。 このドイツ人ミッドフィールダーにとって、そのフィエスタには、どんなメルセデスでも代えられない家族の物語が宿っている。
高級車はガレージで待たせておけるが、祖父母はそうはいかない。
