スリランカでは、12年生と13年生向けの化学の教科書が、誰もわざわざ二度見して確認しなかった表紙のまま印刷されてしまった。そこには、防護服を着てビーカーを持った、『ブレイキング・バッド』でアーロン・ポールが演じるジェシー・ピンクマンがいた。

表紙をデザインした人物は、「科学者」のストック画像を探し、まさにその1枚を見つけて使ったのだろう。しかも、それがテレビ史上もっとも有名なメス製造人の1人だとは気づきもしなかった。下のシンハラ語の文には「化学産業のための化学」と書かれており、そこで話はさらに面白くなる。

というのも、よく考えてみれば、これほど偶然に正直な表紙もそうそうないからだ。その本は、ネット上の誰かがあの顔に気づく前に、すでに何千人もの学生の間に出回っていた。そして今では、なぜ確認の過程の誰一人として『ブレイキング・バッド』を見ていなかったのかと、世界の半分が不思議がっている。
