セリーヌ・ディオンがカメラの前で街を歩くことは、2年間なかった。金曜日、変化が起きた。彼女はパリのホテル・ル・ロイヤル・モンソーで車から降り、キャメル色のトレンチコートと黒いサングラスを身に着け、早朝から彼女を待っていたファンに投げキスをした。


その光景の裏には、彼女が17年間秘密にしてきた闘いがある。


2022年12月になって初めて、彼女はスティッフパーソン症候群を患っていることを明かした。それは自分の体を思うように動かす力を奪い、ときには歌う能力までも奪う病気だ。






それ以来、彼女は週に数回、ピラティスとバレエのトレーニングに励み、病気に奪われたものを少しずつ取り戻してきた。


58歳のセリーヌは、9月12日にナンテールでステージに復帰する準備を進めている。自身の誕生日に自分へ贈った16公演だ。


「準備はできている、でも緊張している」と、彼女は打ち明けた。これほど長い沈黙の後では、その言葉は勝利のように響く。
