多くの人にとっては不可能だったであろうことが、わずか18歳のフランス人青年マエル・ル・ラガデックにとって個人的な使命となった。

ピレネー山脈最高峰のアネト山を頂いていた歴史的な十字架が、破壊行為によって盗まれ、壊されたことを知った彼は、自らの手で新しい十字架を作り、それを山頂へ戻すことを決意した。

木製で、高山の環境に耐えられるよう特別なニスで保護された十字架は、35キロの重さがあった。設置するため、マエルは28キロメートルを歩き、標高差1,900メートルを登り、さらに山頂で固定するために必要な工具15キロも運んだ。

過酷な行程は約15時間に及び、途中で出会った友人や数人の登山者の助けを受け、最も困難な区間を乗り越えた。

山頂に到着すると、この青年は感極まって涙があふれたと明かした。

「これほどの努力の末、私はひざまずいて泣きました。成し遂げられた喜びでした」と、彼は後に振り返った。

彼の行動は登山者や地元住民から広く称賛された。原本の十字架を取り戻すための捜査が続く中、これほど若い人物がアネト山を象徴する最もよく知られたシンボルの1つを復元しようとしたことが評価された。

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