リッキーとエルマ・グティエレスは長年、フィリピンの名門大学の廊下を歩き、教室やトイレ、オフィスを清掃していました。裕福ではありませんでしたが、2人には夢がありました。子どもたちが多くの可能性に満ちた未来を築けるようにすることです。
2人はアテネオ・デ・マニラ大学で清掃スタッフとして働き、家族を支えるために大きな犠牲を払っていました。

みんなで分け合える卵がたった二つしかない時もありました。それでも、子どもたちが勉強に必要な教材や機器を買うために借金をしていました。
「苦労するのは構わない。君たちが大学を卒業できるなら」と、リッキーは子どもたちに言っていました。
2人の努力が報われ始めたのは2019年のことでした。息子のリエルが心理学を優秀な成績で卒業したのです。
四年後、娘のリカも経済学と経営学の学位を優秀な成績で取得しました。

2人はどちらも、両親が清掃員として働いていたのと同じ大学で学びました。
リカは両親の仕事を恥じたことはありませんでした。それどころか、毎日働く両親の姿を見ることが、成功を目指す何よりの励みでした。
「みんな、私の両親が清掃員だと知っていました。私はそのことを一度も恥じたことはありません」と、彼女は語りました。
兄のリエルは、何千人もの心を動かしたひと言で家族の物語をまとめました。
「優秀な成績で卒業した2人、清掃員2人、そして一つの大学」。
どの卒業証書の裏にも、何年もの懸命な努力と疲れた手、そして子どもたちを信じることを決してやめなかった両親がいました。 ❤️
