最初は洋ナシほどの大きさですが、最終的には肋骨まで達するほど巨大な器官になります。9か月の間に、子宮は人間の生物学における最も極端な変化の1つを遂げます。骨盤から上方へと拡張し、文字どおりほかの臓器を押しのけて自らのための空間を作るのです。

この移動の過程は、見た目以上に劇的です。胃、腸、横隔膜、膀胱は、場所を譲るために脇へ押しやられたり圧迫されたりします。だからこそ、多くの女性が強い胸やけ、肋骨への圧迫感、あるいは頻繁な尿意を感じるのです。それは孤立した症状ではなく、1つの器官が体内の構造全体を再編成していることの直接的な結果なのです。

その再設計された空間の中で、赤ちゃん、胎盤、そして羊水が共存しています。こうしたすべてを、外部からの指示なしに、しかもリアルタイムで同時に調整する身体の能力は、おそらく人間の自然の中で起こる最も高度な現象です。

