ライダー・ウィリアムズは16歳。その土曜日、サンタクルーズのシーブライト州立ビーチで、彼は見過ごすつもりのない光景を目にした。テキサスから休暇で来ていた10歳の男の子、ナサニエル・ライが、水中でバランスを崩し、波にのみ込まれる寸前だった。

彼はためらわなかった。無線機とゴーグルを監視塔の方へ投げ、フィンを手首に掛けて水中へ走り込んだ。「彼は溺れかけていて、そんなことを起こさせるつもりはなかった」と、彼は後に語った。容赦なく打ちつける波の中、彼はぐったりした少年の体を抱え、波を一つ越えるごとに岸へと引きずり、決して手を放さなかった。
ナサニエルの父、スミット・ライは今も、悲劇との間にあった数秒を思い返している。「あと2、3秒遅れていたら、息子は助からなかったと思う」。ライダーは少年を無事に家族のもとへ返し、何事もなかったかのように監視塔へ戻って勤務を終えた。ドナルド・トランプはすでにホワイトハウスで彼を表彰すると約束しているが、彼にとって報いはすでに得られている。「少年を無事に家族のもとへ返す機会を得られたことに感謝している」。
