クリス・カイルは「ザ・レジェンド」として知られ、米軍史上最も多くの敵を倒した狙撃手だった。しかし2013年のその日、彼は戦場にライフルを持って行ったのではない。心に傷を負った友人の気をしばらく紛らわせるため、彼を連れて行ったのだ。

25歳のエディ・レイ・ラウスは、誰も手遅れになる前に治療法を見つけられなかった心的外傷後ストレス障害を抱えてイラクから帰還していた。カイルと友人のチャド・リトルフィールドは、彼を仲間に入れ、招き、再び何かの一員だと感じさせようと決めた。運動と仲間の存在が彼の回復を助けるかもしれないと考え、彼らは彼をテキサス州の射撃場へ連れて行った。

彼らが一緒に射撃することはなかった。午後が始まる前に、ラウスは2人を殺害した。数年後、供述の中で彼は、永遠に心に刻まれることになる言葉を口にした。彼らが自分の魂を奪おうとしていると思ったので、先に彼らの魂を奪ったのだと。カイルの優しさは、それを最も必要としていた人物を救うには十分ではなかった。1年後、クリスの人生に着想を得た映画『アメリカン・スナイパー』が公開されることになる。

