数か月間食べずに過ごせる動物もいるが、ダニは別格だ。一部の種は餌を取らずに最大8年生き延びることができ、動物や人が次の吸血源となるほど近くを通りかかるのを待ちながら、じっと動かずにいる。この驚異的な耐久力こそが、こうした小さな寄生虫が地球上のほぼあらゆる場所に適応してきた理由の一つである。

最も驚くべきことに、この数字は既知の記録ですらない。実験室での研究では、研究者たちは27年間生き続けたマダニではないダニの標本を観察した。極めて遅い代謝のおかげで、餌を取るのはごくまれだった。その間、彼らはエネルギーを温存し、長期間の絶食に耐えることができた。これは大半の動物にとってはほとんど考えられないことである。

しかし、この驚くべき生存能力の裏には健康上のリスクもある。ダニはウイルス、細菌、寄生虫の媒介者となる可能性があり、一部の種はライム病を媒介する。これは、速やかに治療しなければ皮膚、関節、神経系、さらには心臓にも影響を及ぼす可能性のある感染症だ。そのため専門家は、森林や草原を歩いた後には体や衣服を確認し、ペットには予防製品を使用するよう勧めている。

すべてのダニが病気を媒介するわけではなく、またすべてが餌を取らずに8年生き延びられるわけでもないが、その並外れた耐久力は、ダニが自然界で最も成功した寄生虫の一部と見なされる理由を説明している。小さく、静かで、忍耐強いダニは、再び吸血するたった一度の機会を何年も待つことができる。
