ツインタワーへの攻撃の最中、1人の消防士が跡形もなく姿を消した。8年後、家族は、皆が逃げる中で災害へ向かって走る彼の写真を見つけた

Por Matías Mora
7 August, 2026
Erik Troelson

ジャドソン・ボックスは、息子がどのように亡くなったのかを知ることがなかった。9年間、彼にあったのは沈黙だけだった。

ゲイリー・ボックスは35歳で、2001年9月11日に世界貿易センターが攻撃された時、ブルックリンの精鋭部隊であるスクワッド1の消防士として5年間勤務していた。彼の部隊の消防車がブルックリン=バッテリー・トンネルの渋滞にはまっていた時、ゲイリーは待たなかった。約34キロの装備を身に着け、徒歩でツインタワーへ向かって走った。彼は避難を支援するためノースタワーに入り、二度と出てこなかった。遺体は発見されなかった。

2009年、9/11の犠牲者を追悼する施設であるトリビュート・センターで得た手がかりが、あの朝の何か、どんなものでも見つけたいというジャドソンの執念に火をつけた。彼は力尽きるまで、9/11博物館のアーカイブを5時間ぶっ通しで探した。翌朝、妻のヘレンが彼に1枚の写真を見せた。停止した車の間を抜けてトンネルを横断し、皆が逃げる中で災害へまっすぐ向かう消防士。それはゲイリーだった。

その写真を撮影したのは、会議へ向かう途中で同じトンネルに足止めされていたデンマーク人実業家、Erik Troelsonだった。9年後、Troelsonとジャドソン・ボックスはステージ上で会い、皆の前で抱き合った。ジャドソンが繰り返せたのは、ただ一つだけだった。ありがとう。

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