ジェイコブ・ロックは16年間、一言も話していなかった。

ロサンゼルスのイーグル・ロックで、この自閉症の青年は、考えていることを表現する確かな手段がないまま、人生の大半を過ごしていた。それが変わったのは、7年間の練習を経て、iPadに書き始めたときだった。それに成功してから6か月後、彼は両親に、誰も予想していなかったことを伝えた。頭の中に完成した交響曲があるというのだ。

音楽家のロブ・ラウファーとともに、ジェイコブは伝えたいすべての音、感情、イメージを説明し、それらはやがて6楽章からなる管弦楽曲の楽譜になった。2023年9月30日、南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校の学生54人が、満員のグレンデールのアレックス・シアターで『Unforgettable Sunrise』を演奏した。最初の音が鳴る前に、ジェイコブはiPadにこう書いた。「この交響曲は私の物語です。70分間、私の頭の中にいる感覚を楽しんでください」何年もの間、誰も彼の声を聞くことができなかった。その夜、誰もが彼の声を聞いた。

