泥の中で裸足でバレエを練習していたナイジェリアの少年アンソニー・マドゥ、ニューヨークのAmerican Ballet Theatreから奨学金を受ける

Anthony Mmesoma Maduは11歳で、土の庭で、靴も履かず、雨が肩に降り注ぐ中で練習していた。ナイジェリアのバダグリにあるLeap of Dance academyは、12人の生徒のほとんどが学費を払えなかったため、料金を取っていなかった。そこには木の床も、バーも、鏡もなかった。あったのは踊りたいという思いだけだった。

2020年6月17日、誰かが水を含んだ泥の上でバレエのシークエンスを踊るAnthonyを撮影した。その動画はInstagramに投稿され、女優のViola Davisがそれを見てシェアし、数週間のうちに再生回数は1500万回を超えた。世界中が足を止め、その少年が自分を取り巻くどんな環境にもそぐわないほどの正確さと優雅さで動く姿を見つめた。

世界で最も名高いアカデミーの1つであるニューヨークのAmerican Ballet Theatreは、2021年にアメリカへ渡り、プロのダンサーとして訓練を受けるためのBallet Beyond Borders奨学金を彼に提供した。かつて彼が司祭になることを夢見ていた両親も、その道を支えた。Anthonyは、踊っていると自分が世界の頂点にいるように感じると語った。結局のところ、あの泥こそが彼にとって最高の舞台だった。